2014年10月31日金曜日

続・なんでハムは呪われたのか?~前記事に呪われた人から11回も迷惑コメントが連投されていましたw

参照 : 下品な偽宗教カルトのネット荒らし


今回は真面目にハムがノアに呪われてしまった理由を考察したいと思います。

「ノアは末の息子がしたことを知った」

とありますが、これはハムが父親の体に何かしたわけでもないし、
裸を覆い隠したことを差しているのでもありません。

このシーン、撒き戻してもう一度見てみましょう。

ハムに「先導されて」兄のセムと弟のヤペテが、毛布で父の体を覆います。





なんで、セムは弟に命令されてんの?


それはたまたまハムが最初に発見したからだ・・・って

じゃハムは黙って自分で毛布取ってきてノア覆い隠してやればいいじゃん

なんで兄と弟に命令してやらせてんの?

誰がお前に家督権を与えたんだよw ←サタンです




当時は、長幼の序とか現代よりもずっと厳しくて、父や兄の命令は絶対!みたいなところはあった筈。

ヤコブとエソウの箇所でも、それはうかがえる。

ヨセフが父母や兄弟が自分を拝む夢を見ただけで、ルベン以下の兄たちはキレてヨセフを袋叩きにして売り飛ばすほど。


実はこのときのノアとハムと似たような状況が、ヤコブと長男のルベンの間にありました。


全き人ノアが激怒する理由、

若いときから苦労をして、
忍耐強いヤコブが長男を勘当する理由。


それは家長の家督権の乗っ取りにありました。


ダビデ王の時にも、王位継承者である皇太子がこのために廃嫡させられています。


国家社会を転覆し、社会を混乱させてしまうクーデターは、最も重い罪です。



サタンによる天界の長=神に対する反逆、これにより世界は大混乱になり、大勢の罪のないものが命を絶たれたり、不幸になったりしました。


本来命令すべきでないものが命令を下し、命令に服すべきでない者がそれに従っている。


洪水後の世界の監督権はノアにありました。


いずれ、三人の息子が成長したら、ノアはこのうちから世界のリーダーとなるべき後継者を選んだはずです。


それなのに、自分がちょっとぶどう酒に酔って寝ている隙に、サタンが神に反逆したときと同じように、次男が支配者気取りで兄弟を従えている。


ノアは相当な危機感を覚えたはずです。



この時ノアはハムへの呪いのみならず、他の兄弟への祝福も行っていますが、
何度も「仕える」とか「僕になれ」といった言葉が見受けられます。

とくにヤペテはセムの天幕で大いなる者になる、仕えられる立場になる、と繰り返しています。

おそらく日ごろから末っ子であるということで、ヤペテはすぐ上の兄のハムにこき使われてきたのではないのでしょうか。

有能で傲慢なハムは日ごろから年下のヤペテや大人しい兄のセムを侮り、親のノアの眼から見ても、腹に据えかねるほどだったのでしょう。


この礼儀も秩序も減った暮れもない居丈高なハムが、父である自分と兄のセムまで蔑ろにしている姿を見て、ノアは堪忍袋の尾が切れたのでしょう。



成長したハムの根性は正しようがないが、未だ幼い末っ子のカナンなら、早いうちから躾ければ何とかなるとノアは思ったのかもしれません。



カナンはこの後、セムとともに住み、セムの地に居留していましたが、時代が下るにつれ、この地はカナン人に乗っ取られてしまうのですね。


それが、セムの子孫アブラハムの代になって、
「エブス人やペリシテ人を追い出してその地を取れ」
という神の命令にも繋がってくるんです。



つまり、イスラエル人がパレスチナの地を取り戻すのは、正当なことなのです。


土地は乗っ取ったからと言って、
乗っ取ったものの所有物になるわけではありません。




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